しかし、この両者よりもさいわいなのは、まだ生れない者で、日の下に行われる悪しきわざを見ない者である。
『不妊の女と子を産まなかった胎と、ふくませなかった乳房とは、さいわいだ』と言う日が、いまに来る。
その日には、身重の女と乳飲み子をもつ女とは、不幸である。
そこで、わたしは生きることをいとった。日の下に行われるわざは、わたしに悪しく見えたからである。皆空であって、風を捕えるようである。
彼らは墓を見いだすとき、非常に喜び楽しむのだ。
わたしは日の下で人が行うすべてのわざを見たが、みな空であって風を捕えるようである。